Pythonで始めるプログラミング入門
Pythonはhigh-levelな高級言語として1980年暮れに
オランダのNational Research Instituteにて数学科及びComputer Science
に所属するGuido van Rossumによって開発されました。
Pythonの初期バージョンは1991年にalt.sources newsgroupにて公開され、
1994年にversion 1.0がリリースされています。
Python2.0は2000年にリリースされ
version 2.xは2008年11月までに広く周知されるようになり
この時開発チームは比較的小さなしかし重大なバグを含み
version 2.xと下位互換性のないversion 3.0をリリースする決定を下しています。
Python2と3はとてもよく類似しており、
いくつかのPython3の特徴はPython2にbackport
(ソフトウェアの新しいバージョンの機能やそのバージョン向けに開発されたプログラムなどを
古いバージョンで利用できるように移植すること)されたものです。
しかし一般的には依然として互換性がないとされています。
Python2及びPython3はメンテナンス及び開発が継続されており、
定期的にアップデートのリリースが行われています。
しかし公式的にPython2は2020年の1月1日に
そのメンテナンスを行わないことが推定されており、
もし貴方が新しくPythonを学ぼうとしているのであれば、
Python3に学習時間を投下した方が合理的だと言えるでしょう。
Pythonは未だNational Research Instituteにて中心開発チームによるメンテナンス対象であり
Guidoもこのプロジェクトに関与しています。
話は逸れますがPythonの名前は「蛇」から派生したものではなく、
Guidoが好きであった(おそらく今も)イギリスのコメディー一座Monty Python’s Flying Circus
からのものです。
本題ですが、なぜ貴方がPythonを選ぶべきなのかについて
何か貴方がプログラムを書く上で、文字通りたくさんの言語が開発されています。
RubyやJava、C言語やPHPなど挙げられるでしょう。
なぜPythonなのでしょうか?
この記事では、その理由そしてPythonの特徴を紹介し
貴方がPythonを選ぶべき理由を説明していきます。
目次
#1 市場需要が著しく上昇している
ここ2、3年、Pythonは人気な高級言語としての地位を確立しつつあります。
2018年のStack Overflow Developer Surveyによるランキングでは
Pythonは全ての言語中、最もディベロッパーに人気かつ
その年にテック業界に必要とされた言語の中で7位を勝ち取りました。
世界クラスのSoftware開発に携わる企業が
Pythonをプロジェクトに毎日使用しているという調査結果が出ています。
またDiceによる調査によるとPythonは保持している技術として
価値が高い度ランキングが最も高い結果を残しており
2019年現在、Popularity of Programming Language Indexによると
Pythonは世界で最も人気な言語であると発表されています。
(こちらの動画ではプログラミング言語の繁栄と衰退の歴史を紹介しています。
Pythonの勢いが、世界で最も使われている言語Javaのかつての成長を連想させるでしょう。)
プログラミング言語としてPythonが世界中で人気になってきている理由から
Python Developerが必要とされてきており、給料も高給になってきているのです。
海外ではそれが特に顕著になってきており、
優秀ともなれば年収で1000万円を超えるエンジニアはざらです。
根拠が気になる方はこちらをチェックして見てください。
#2 インタプリタ型言語である
多くのプログラミング言語(例えばC言語やJava)は
実行するに際しCompileする必要があります。
つまり正しくコンピューターが動作するには
貴方が書いたコードを機械語に翻訳し直す必要があるのです。
一方インタプリタ型言語であるPythonはその必要はありません。
書かれたコードがそのまま実行可能となります。
このことはプロジェクトを円滑に進めるにあたり
プログラムを毎度機械語に翻訳する手間が省ける為
とてもPositiveな側面となります。
Negativeな側面として
Pythonは一行一行のコードを逐次解釈しながら実行する為
C言語などコンパイル型の実行速度に比べると劣る面を持ち合わせています。
しかし、この欠点に対応すべく多くのPythonライブラリ(eg. numpy)は
背後でC言語が動作している為高速化が実現されており
とても使いやすい言語になっているのです。
#3 無料である
PythonはOSI-approved Licenseの下開発されたOpen Source Softwareであり
無料で誰でも使用でき、商業利用も可能なプログラミング言語です。
Pythonはインタプリタ型言語であるが故に、
一度開発してしまえば、どのようなプラットフォームでも実行可能となります。
例えばmacで開発したコードをWindowsで動かす事ができるのです。
故に”Write Once Run Anywhere”と言われています。
実質的にどのようなプラットフォーム
(全てのUnixの派生、Windows, macOS, smarphone, tablet)でも動作し、
おそらく貴方が知るどんな端末でも動くでしょう。
#4 シンプルである
Pythonは他のプログラミング言語と比較するとすっきりした構文であり
開発者もこの状態をキープしようとしています。
プログラミング言語の複雑性について
予約語やキーワドから大凡の見積もりが出せます。
(予約語とはcompilerやinterpreterにとって
特定の意味を持つ組み込み型の関数のことです)
Python3は33のkeyword数でありPython2は31となっています。
一方でC++は62、Javaは53、Visual Basicに関しては120を超えています。
こういった予約語は分かりやすく言うと“方言の数”であり、
Pythonは方言が少ないため話しやすい言語であるのです。
結果Pythonのコードはシンプルで簡潔な文法構造を持ち
学びやすく読みやすい素晴らしい言語です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事ではプログラミング言語Pythonの利点を挙げ
Pythonを使用するべき根拠について説明しました。
内容は以下です。
- 簡単なPythonの開発に関する歴史について
- なぜ貴方が開発言語としてPythonを選択するべきなのか
Pythonは初学者にとって良い選択肢であり、
分かりやすくプログラミングの基本から本格的なアプリケーション開発まで
余すことなく学ぶことができます。
初めてのプログラミングにどの言語を学ぼうか迷っている方に
とてもオススメな言語だと言えるでしょう。
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